こんぺいとう   
《詩》 もったいない    クロイドン 旧中2 
 もったいないという言葉
 それは、消えていったものの悲しい気持ち
 気前よく捨てられた紙コップ
 一度使って捨てられた割りばし
 五年前、よく虫取りに行ってたあの森が
 少しずつ消えていく

 もったいないという言葉
 それは時々「メンドクサイ」に負けてしまう、小 さな思いやりのこと
 メンドクサイからおかずの魚を食べ残す
 メンドクサイからお皿についた米粒を食べ残す
 人間が生きられるように、殺される生き物たち
 無駄になった命が皿の上で泣いている

 地球がくれた大切な物を
 人間は無駄にしてしまう
 みんなが生きることができる

 もったいないという言葉
 それは無駄なものを作らないこと
 長く何度も使うこと
 そして
 持続可能な地球を作ろうという思いをこめた
 「がんばろう」の言葉
【評】 人間が、生き物が、地球が生き続けるために「もったいない」の心を大切にしていかなくてはなりませんね。

《取材報告》 実験の世界    フィンチリー 旧小4
 ぼくの父は、せい薬会社の研究員です。それで父の仕事について調べることにしました。ぼくは、色々な物をまぜて、新しい物を作る実験が好きです。父もにたような実験をしているので、どんな仕事をしているのかと、きょう味を持ちました。
< 研究員の仕事 >
 研究員は、色々な薬をまぜ合わせて、効果ばつぐんで人に安全な薬を作ります。実験室で朝から夜まで実験をします。時には、夜中までかかります。1つの薬を作るためには、何百人もの人が手分けをして完成させます。
 一番おどろくことは、1つの薬を作るのに約10年間もかかるということです。そして、10年間もかけて作った薬が人にきかなければ、また一から始めないといけません。でも、その10年間の経験は、次の薬に役立てることになります。研究の成果が実り、完成した薬は病院や薬局で使われ、けが人や病人を助けることに使われます。研究員にとって、そのしゅん間が一番感げきする時です。また、ぼくたちは、一つ一つの薬を作った研究員たちに感しゃしないといけないと思いました。
ぼくは、10年間もかけて一つの薬を作り、それが人間にあまりきかなければ、その10年間がむだになると思いました。けれど、それがいい経験となって、次の薬に生かされるということが分かりました。だから、この仕事は、かんたんにあきらめない人にしかできないと思いました。
【評】 研究員の仕事の大変さやすばらしさが伝わってくる文章です。興味を持ったことを中心に、掘り下げて書くことができました。

《物語》 おばあさんのくつした     アクトン 旧小6 
 またぼくたちに穴があいた。これでもう、80回目じゃないかな。でも、おばあさんはぼくたちのことが大好き。
「おや。また穴があいちゃったわ。」
と笑いながら、おばあさんはさいほう道具を出した。ぼくたちをぬいで、おばあさんはさっさといすにすわってから、はりと糸を箱の中から出した。
 ぼくたちは、くつしたのふたご。15年前に、おばあさんの娘がクリスマスプレゼントとしておばあさんに買ってあげたのだ。それからは、おばあさんはぼくらを気に入ってくれて、穴があいても捨てずに直してくれる。
 急にだれかが戸をたたいた。
「あら、だれかしら。」
と、おばあさんはぼくたちをいすの上に置いて見に行った。帰って来ると、娘がいっしょに入ってきた。ちらっといすを見ると、おばあさんに、
「まだ、このくつしたあるの。もう捨てたほうがい いのじゃない?」
娘はぼくたちを、2本指で持ち上げた。ぼくたちは娘をにらんでから心の中で「娘さん、ひどい。」とか、「そんなこと、おばあさんなんか考えたことない。」とか、いろいろ言った。
「だめだめ。このくつしたが好きなの。ほかのくつ したなんか、いやなの。」
と、子どもっぽく言った。娘は心配な顔をして、
「だいじょうぶ? ぼけてるんじゃない?」
と言ったら、おばあさんは娘を追い出した。
 その年のクリスマス、おばあさんはぼくたちをはいて、娘の家に歩いて行った。ぼくたちは、もしも娘が新しいくつしたを買っていたら、と心配した。 おばあさんはプレゼントを明けた。
「あらかわいい。今のくつしたと色がいっしょ。」
おばあさんのひざにすわっていた物は、黄色いマフラーだった。 
【評】 読み終えた後、温かい気持ちになれる物語ですね。よく書けています。
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