こんぺいとう  平成25年度 
《作文》 「紅白リレー」  中2 
 運動会の最後の種目は、男子リレーだった。僕もランナーとして走る。小学一年生がトラックに並び、スタートの用意をし始めると、僕の心臓は激しく鳴り始めた。
「最後になったらどうしよう。バトンを落としたり、転んだら恥ずかしい。」
 体中に不安が広がって、手がふるえている。
「ようい、ドン。」
笛の音が校庭全体にひびき渡り、僕の目には走っている人しか入らなくなっていた。一年生、二年生と進んでいくのにつれて、僕の手から汗がにじみ出てきた。僕はその場で手をブラブラさせたり、軽くジャンプをしたりして緊張をほぐそうと努力した。
 中一の選手が三位でバトンを渡してくれた。僕はもうひたすら走った。格好なんかどうでもいいから、とにかくゴールに向かって全速力で走った。トラックのカーブを抜けた時、中三の選手が目の前に見えた。トラックの横には、運動会を見に来ていた保護者の方々が、僕の方を見て叫んでいる。
「がんばれ、あともう少しだ。」
僕は最後の二十メートルを全速力で走った。
 バトンを手渡した時に、今まで話したこともない中三の選手に、何とも言えない信頼感と友情のようなものを感じた。中三の選手は風のように走り、その選手がゴールラインを踏んだ。その瞬間、僕は大声でさけんだ。
「勝った。」
 どちらにしても来年は最終ランナーだ。僕は四百メートルが得意なので、来年は訓練を積んで満足できるよい走りをしたいと思う。
 僕はあの不安と緊張の混じった気持ちから、後の満足感に変わるまでの変化が好きだ。だから紅白リレーを毎年楽しみにしている。
【評】 リレーを前にした〇〇君の緊張と状況をありありと描くことができました。「今まで話したこともない中三の選手に何とも言えない信頼感と友情を感じた」が紅白リレーの魅力を伝えています。

《作文》 「運動会は楽しいな」  小3
 朝、登校の時、雨がふっていたので運動会があるのかどうか心配していました。でも、フィールドに出てみると、雨はやんでいました。
 はじめは、風が強くてさむかったけれど、みんなでラジオ体そうをすると、体がぽかぽかあたたかくなってきました。
 次に、白組と赤組のおうえんだんちょうのかけ声に合わせておうえんがっせんをしました。おうえんだんちょうのお姉さんの声が一番大きくて、とてもかっこよかったです。
 いよいよ運動会がはじまりました。ぼくが出た種目は、「大玉ころがし」と「ときょう走」と「つな引き」でした。一番楽しかったのは、大玉ころがしでした。なぜかというと、ぼくよりも大きい玉をお友だちと力を合わせてころがすのは、とてもおもしろくて、こうふんしたからです。
 全部の種目がおわると、けっか発表がはじまりました。
「どっちの組がかつんだろう。」と、ドキドキしながらまっていました。そして、
「白組のかち。」
というアナウンスを聞いたら、白組のみんなが、一せいにかん声を上げて、よろこびました。この時のことが一番心にのこりました。
 白組がかってうれしかったけれど、まけた赤組は、ちょっとかわいそうだと思いました。赤組もがんばりましたから、二番もすごいと思いました。来年もがんばろうと思います。
【評】 自分の気持ちを入れながら、メモに従って順序よく書けたのがすばらしいです。

《作文》 「徒競走」  小2
 ときょうそうが一ばんおもしろかったです。それは、お父さんとお母さんがおうえんしてくれたおかげで、二ばん目になれたからです。二ばん目になったとき、すごくうれしかったです。走っているとき、ぜったい三ばんになるとおもいました。けれども二ばん目になったからです。学校の休みじ間にいつもともだちとかけっこをしているときより、ずっとはやく走りました。ほかの人がわたしを見ているかと思い、はずかしかったので、色々なほうこうを見て走りました。らい年は一ばん目になりたいです。
【評】 お母さんとお父さんの応援で〇〇さんがいつもよりもっと速く走れたのですね。頑張りましたね。

《作文》 「またまけた」  小5 
 今日は朝から雨。空には一面に雲が広がっている。ああ、こんなことだったら、昨日テルテルぼうずを作ればよかったと思った。お母さんとお父さんは、
「これじゃあ、しばふがびちゃびちゃで、走れないと思うから、今日は運動会ないね。」
と口をそろえて言った。だから、朝から漢字テストの練習をさせられた。ほ習校へ行く途中の車の中では、音読の練習。ほ習校へ着いたけど、教室へ向かう足どりが重い。おなかも痛くなってきた。
 教室のドアを開けたら、友達の〇〇君が、
「今日運動会やるよ。」
と教えてくれた。
「やったあ。リレーで走れるぞ」
と思った。お母さんが、
「おなかまだ痛いんでしょ。大丈夫?リレー走れるの?」
と心配そうな顔で聞いてきた。ぼくは、今年初めてリレーの選手に選ばれた。三年連続負けている赤組のためにも、頑張らなくてはいけないと思ったので、
「まだ痛いけど大丈夫。」
と答えた。
 いよいよ競技が始まった。今年初めての競技ハリケーンは、赤組が勝った。でも、大玉リレーと綱引きで、負けてしまった。ああ、今年もダメかあと思った。でも、まだ紅白リレーが残っている。女子が最初に走った。赤は一位と三位だった。今度は男子の番だ。四年生からバトンを二位で受け、次の人に二位で渡した。その後三位に下がってしまったけど、アンカーが最後で白をぬかし、二位になった。そして赤組は一位と二位。今年は絶対に赤組が勝つと思った。しかし、また負けてしまった。
 ぼくは四年連続赤組で四年間負けっぱなしだ。来年は小学生最後の運動会だ。白になっても赤になっても、勝ちたいなあと思う。
【評】 今年は二点差で白組の優勝でしたね。残念でしたが、接戦でとても楽しい運動会でしたね。

《作文》 「うんどうかい」  小1 
 うんどうかいでいちばんたのしかったのは、おおだまおくりです。おおだまが、おかあさんやおとうさんたちにあたって、どきどきしました。おおだまがおおきくて、どこにいくかわからなくてたのしかったです。またやりたいです。
【評】 大玉送りをしているときの気持ちがよく書けました。どうして楽しかったのか理由もはっきり書けました。

《作文》 「うれしい運動会」  小6 
 運動会の前の日、母に天気予報を聞いたら、土曜日は天気が悪いと言っていた。もし大雨になったら運動会は中止となる。もし中止になったらとても残念だと思った。運動会は一年に一回だし、ぼくが補習校で一番好きな日だ。運動会当日雨が降っていた。母は、
「今日は運動会は絶対中止だね。だから授業の準備をしていきなさい。洋服も普通の服で大丈夫よ。」
と言った。でもぼくは、運動会はあると信じて、こっそり体操着を洋服の下に着ていった。
 学校に行ったら、運動会が行われると聞いてすごくうれしかった。教室に入ったら、みんな運動会を楽しみにしていた。体操着を下に着てきてよかったと思った。
 一番最初の競技は玉入れだった。低学年がやっているのを見て面白そうだと思った。一年生たちはかわいかった。初めは赤が勝っていたけど、綱引きで二回とも白が勝って、逆転した。最後の競技はリレー。ぼくは少し緊張していた。ぼくの前の人が転んでぼくの組は最後になったけど、でも一生懸命走ったからこれでいいと思った。
 今年の運動会は終わった。リレーで負けたので、総合でも負けるかと思ったけど、白組が勝った。うれしくて何回もジャンプした。
【評】 こっそり体操着を洋服の下に着るぐらい、運動会は大切な行事ですね。

《作文》 「うんどうかい」  小1 
うんどうかいで、あかぐみがまけたけれど、みんながよくがんばったとおもいます。ぼくのおにいちゃんがリレーのアンカーで、さいしょはびりだったのに、ふたりをぬかして2いになりました。あきらめないではしった「〇〇」がかっこよかったです。
【評】 お兄ちゃんも●●くんもとてもよくがんばったいい運動会でした。とても丁寧にしっかり書けました。

《作文》 「うんどうかい」  小1 
 わたしのだいすきなしゅもくは、おおだまりれーでした。たまいれもたのしかったです。みておもしろかったのは、はりけーんです。ぼうをじゃんぷしてとぶときがどきどきしました。わたしもやりたかったです。
【評】 たくさん楽しいことがあった運動会でしたね。また来年も頑張ってください。

《作文》 「よいしょ」  小4 
 ぼくと姉は白組です。ぜったい勝つぞと気合いを入れました。
 玉入れ、ときょう走の後、いよいよつな引きです。ぼくはとてもきんちょうしました。なぜなら、ぜったいにまけたくないからです。おしりを下げて、両手でしっかりつなを持つように気をつけました。姉の〇〇がきて、
「手がすべるから洋服のそでを伸ばしてもつといいよ。」
と言って、おうえんしてくれました。ふえの合図でぼくはつなを力いっぱい引きました。お母さんたちや高学年の人たちの
「がんばれえ。」
という声が聞こえました。それでぼくたちは、
「よいしょ、よいしょ。」
と大きな声でもっともっと引っぱりました。あい手もすごい力で引っぱってきました。手がとてもいたくなってきたけど、まけたくないので引っぱりつづけました。ふえがなりました。ぼくたちのかちです。
「やったあ。」
とさけびました。とってもうれしかったです。
【評】 「負けたくない」と思って引っぱり続けたら、勝つことができましたね。おめでとう。

《作文》 「はやくはしった」  小2 
 うんどう会でたのしかったのは、かけっこです。はしったとき、いっぱいむちゅうになって三ばん目になってうれしかったです。理由は三ばん目になったことがないからです。
【評】 おめでとう。夢中になって走ったからでしょう。力一杯何かをした後は、結果がどうであっても気持ちいいものです。

《作文》 「二位になったかけっこ」  小3 
 六月二十二日に、うん動会がありました。
 うん動会では大玉ころがしやつなひき、かけっこをしました。ぼくは、かけっこが一番すきでした。 
 スタートにならんだ時、みんなのおうえんが聞こえました。「ぜったいかてる。」と思いながら、ドキドキして先生のあいずをまちました。ピーッとふえの音がなったら、なにも考えず、まっすぐ前を向いて走りました。
 テープが見えたときは、一番だと思ったけれど、さいごにぬかれてしまいました。二番だったけれど、心の中でにこにこしてよろこびました。
【評】 メモに従って、一番心に残ったことがくわしく書けましたね。題名も工夫しています。

《作文》 「私たちが主役の運動会」  中1 
 大玉ころがしの順番を待っている時だった。ふと前を見るとお母さんがお手伝いをしているのに気がつき、同時にお母さんがすってんころりんと転んだ。みんながそれを見て笑っている間に、お母さんはすっと立ち上がってまた手伝いはじめた。
「痛かっただろうな。いっしょうけんめいお手伝いしてるな。」と、笑いながらも心の中でそう思った。
 運動会が終わってから、
「お母さん転んだでしょ。大じょうぶだった?」
ときくと
「朝、雨ふってたから、すべりやすくてころんでしまった。痛かったけど、みんながけがせずスムーズに、運動会がぶじに終わってよかったね。」
ふっとお母さんを見たら、ジーンズのすそはびしょぬれで、いつも犬の散歩に着ているジャケットは汚れていた。
「お母さんね、カティアの種目の後のお手伝いが多くて、何もカティアのやってる種目見られなかったの。」
と言った。だから、家に帰って私が説明してあげた。あとで、お友達のお父さん、お母さんがとってくれた写真がメールで送られてきたので、それを見ながら色々話をした。お母さんもお手伝い中におこったことをたくさん話してくれた。その一つに、徒きょう走のお手伝いをしている時、山脇先生が一年生の男の子のうしろに立って、うでを前にもっていって、両手をその男の子のおなかを温めるようにあてていたそうだ。お母さんが、
「大じょうぶですか。」
と聞いたら、山脇先生が
「ちょっとおなかがいたいって。」
とそのまま数分じっとしていたらしい。お母さんは何も言わずにいたらしい。なぜなら、お母さんはこう言った。
「あの男の子は、おなかがいたいと感じたんだろうけど、はじめての徒きょう走で、きっときんちょうしてたんだろうね。それを山脇先生は上手に対応していたんだ。もしかしたら、本当におなかがいたかったのかもしれないけど。」
って。
 私はその時思った。先生やたくさんのお母さん、お父さんのおかげで私たちは楽しい運動会をすることができるんだなと。先生、たくさんのお手伝いの人たち、応援してくれる人たち、ありがとうございました。
 もしかしたら、私たちが主役じゃなく、お手伝いをしてくれているまわりの人たちが主役なのかもしれないと、ふっとそう思った。
【評】 お母さんへの思い、周りの人々に感謝する気持ちなど、運動会は競い合うだけでなく、いろいろなことを学ぶところですね。


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