こんぺいとう  平成25年度 
《詩》 きせつのことば 冬   フィンチリー 小2 
 こんこんこんこん
 冬の歌
 やさしく歌う
 冬の歌
 こんこんこんこん
 冬の歌
 もう一ど歌いましょう
 こんこんこんこん
 冬の歌
 やさしく歌う
 冬の歌
 こんこんこんこん
 冬の歌
 たのしく歌えたかな

【評】 弾むようにリズムよく、歌う声が聞こえてくるようです。

《日記》 いご   クロイドン 小1
 きょうのひるにぼくは車にのって、○○○○さんちにいきました。○○○○さんのおうちでいごをやりました。 いごは五ならべというやりかたであそびました。ほんとうのいごもやりました。いごははじめてだったけど、ぼくはつよかったです。ぼくはどこにこまをおくか、かんがえるのがすきでした。

【評】 たくさん頭を使うので、囲碁はとても難しそうですね。これからも囲碁を楽しんでください。

《日記》 十二月二十五日   日本語科3
 わたしたちかぞくは、おとうさんのおねえさんのかぞくと、○○○○おばさんとコーンウェルでクリスマスをすごしました。
 まず朝おきると、クリスマスストッキングの中にたくさんプレゼントが入っていました。その中には、わたしの大すきなマイリトルポニーのぬいぐるみがありました。とてもうれしかったです。
 つぎに○○おばさんのところへ行って、クリスマスディナーをたべました。クラッカーをみんなであけてぼうしをかぶり、ターキーをたべました。クリスマスプディングは、とってもあまくてたべませんでした。
 しょくじのあと、みんなでプレゼントをあけました。わたしの一ばんすきなプレゼントは、○○おばさんと○○おじさんがくれた、バービーのおにんぎょうです。あとは、○○○○おばさんからのスノーマンのミュージカルのチケットです。
 さいごにみんなでホテルのプールに行ってたのしみました。

 
【評】 家族や親戚が大勢集まって過ごす、イギリスらしい賑やかな クリスマスを楽しみましたね。 

《小論文》  「藤野先生」にみる日中関係から考えたこと   高3 
 魯迅は、清朝末期に日本に留学した。中国人留学生が珍しかった仙台で好待遇を受け、彼は医学を志す。魯迅が生きた19世紀末には、大国・清の支配は勢いを失い、人口爆発による食糧問題などを国内に抱え、欧米列強からの外圧を受けていた。さらに、誰もが予想だにしなかった、開国間もない日本との戦争にも敗れ、まさに虫の息という状態であった。
 中国は四千年以上の歴史を誇り、日本は古来から常に中国に倣ってきた。特に文化面では、文学や仏教の伝来をはじめ、立法や政治なども、まずは中国のそれを模すことから出発している。知識を日本に持ち帰ることを目的に、学者も派遣していたのは周知の事実だ。
 『藤野先生』にも、「中国での訳本を翻刻したものであった」や「新しい医学の翻訳にしろ研究にしろ、彼らは決して中国よりも早くはない」とあるように、国力は衰えてもなお、中国の教養の高さは魯迅の誇りであり、知識層の厚さが国を支えていたと言える。
 ある時魯迅は、祖国の人々が残虐極まりない行為を拍手喝采し見物する様を目にし、国を建て直すには医学ではなく人の頭を治すことだと悟り、小説家・思想家を目指すことを決意する。しかし、魯迅の志は遂げられることなく、共産主義はエスカレートし、中国は暗黒の文革時代を迎え、過去の素晴らしい遺産を全否定することになる。この10年で文化は完全に破壊され、古き良きものは消滅し、一億人の人民が何らかの被害にあった。いくつもの学校が消え、教科書は焼き払われた。在英が長い我々ですら授業で学んでいる「孔子」「孟子」など、同世代で読める中国人がいったい何人いるのだろう。こうして儒教の教えを失い、中国は世界屈指の拝金主義の国として生まれ変わった。
 中国を軽蔑するのは簡単だ。しかし、世界中の誰もが同じ道を歩む危険を内包しているのも、また真実である。人間は、昨日までの自分と全く逆の思想に、いとも易々と変わることができるものなのだ。帝国ロシアからレーニンを経て、スターリンによって共産主義が確立され、ヒットラーの出現がドイツを変え、そして日本が急速な軍国主義化をとげたのもしかり、全て歴史が証明している。人間とは、影響のある人物や大きな流れの前では、あまりにもたやすく変わることができるのだ、そのことを忘れてはならないと思う。
 日本は平和で、そこに暮らす人々は温和で真面目で親切だが、いつ何がどのように起こるかは誰にも予測できない。せめてそのことを意識し、過去から学び、常に自分たちの頭で考える癖をつけておかないと大変なことになるだろう。

【評】 過去と現在を、豊富な知識と思考力でしっかり結びつけて検証しています。それゆえに、無常の世の中を未来に向けて賢く生きるには、「常に自分たちの頭で考える」という結論には説得力があります。




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