こんぺいとう  平成23年度 
6月18日 vol.9
《作文》「『カレーライス』を読んで 」  アクトン 小6   
 「カレーライス、面白い題だな。」
 それが私の第一印象でした。『カレーライス』は重松清さんの小説です。私は今まで重松清さんの作品を読んだことがあって、他の作家と比べて、異色なイメージがありました。正直言って、私の好みのスタイルと違いましたが、この小説を読んで、「こういうスタイルもいいな。」と感じました。
  このお話は、主人公の「ぼく」とお父さんがささいなことでけんかして、仲直りするまでの過程、「ぼく」のふくざつな気持ちや行動に焦点を当てています。例えば、「ぼく」はずっと謝りたかったのに、無意識に別行動をとってしまったところや、言い返したくてもだまったままでいるところです。こういう「ぼく」の気持ちは私の気持ちと重なる点が多く、この主人公を身近に感じました。
  また、この話のお父さんのように、子どもの意見を聞かず、善意でこれがきっといいだろうと決めつけて、思わず押しつけてしまうパターンは多いと思います。この小説の中でお父さんは、「ぼく」は甘口カレーを食べるに違いないと思って作りました。しかし、「ぼく」はもう中辛を食べていたのです。
  これからは、重松清さんの本をもっと読みたいと思います。
【評】 文章の流れ、表現や語彙の豊富さ、どれをとっても文句のつけようがないくらい素晴らしいです。 

《作文》 「わたしのたからもの」  クロイドン 小2
 わたしのたからものは、ドリームキャッチャーです。
 ピンクのわに、ぎんいろの糸がくものすみたいについています。ピンクときいろとあおいろのビーズが糸についています。しろとうすむらさきのはねもついています。わたしの7さいのたんじょうびプレゼントです。
 ドリームキャッチャーは、こわいゆめをつかまえてくれます。だからこわいテレビを見ても、こわいゆめをみません。
【評】 ドリームキャッチャーは、こわいものから守ってくれる大切な味方なのですね。 

《作文》「イースターホリデーの化石ほり」  フィンチリー 小3
 ぼくは家族といっしょに、ライムレジスという海べの町へ行きました。そこには、車で3時間でつきました。そこでぼくたちは化石ほりをしました。アンモナイトのかけらとイクチオサウルスの首のほねの化石を見つけました。家に帰ってからそっとあらって、大切にはこの中に入れて、ぼくのたからものにしました。
 化石ほりは、とっても楽しかったです。なぜなら、化石をさがすのはむずかしかったけど、やっと見つけたときには、すごくうれしかったからです。
  
【評】  ライムレジスの海へ行き、アンモナイトと恐竜の化石をみつけたのですね。読んでいて、感動や嬉しさがよく伝わってきます。 

《作文》 「僕と音楽」   高等部 1年 
  音楽と出会ったのはいつだろう。覚えていない。そう、音楽はいつだって僕の側にあった。気が付いたらずっと一緒に暮らしている。音楽のない人生を想像すると、味のない食事をし続けるようなもので、とても寂しくなる。共に生きてきた音楽だが、その中でもいくつかの衝撃的な出会いがあった。
  4歳の時、初めてバイオリンを手にした。音が出るのが面白く、1日中おもちゃのように遊んでいた。楽譜は読めなかったが、あっという間に多くの曲が弾けた。家の中はクラシック音楽があふれていたが、ある日、父のCDの中にうもれていた1枚をこっそりかけてみた。体に電流が走った。今までに聴いたことがない、重くざらっとしていて、まるで攻めてくるような音の壁であった。これが長いつき合いになるヘビメタとの初対面の瞬間だった。
  そして、数年後ヘビメタの魂とも言えるビートに魅了され、ドラムを始める。これが出発点となって、僕の音楽に対する姿勢や見方は、大きく変わり、果てしない広がりを見せるようになった。
  生まれたときから、4か国を転々と過ごしてきた中で、多くの人と出会いや別れを繰り返し、悲喜交々の思い出を手にした。それら全ての背景に、音楽が流れている。それは同時に、その音楽を聴けばその時の気持ちや状況を再現できるということだ。迷った時、苦しい時はいつも大きな決断をし、達成したときの音楽を思い出す。彼らは、背中をそっと押してくれ、孤独な僕は慰められるのである。
 
【評】  音を言葉で表現するのは至難の業ですが、直喩を用いて巧みに表すことができました。また、音楽を擬人化しているところに、思いが凝縮されているされているようです。



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