こんぺいとう   
10月30日 vol.23
《作文》 「もしも『どこでもドア』があったなら」 アクトン 小3
 どこでもドアがあったら、わたしはおもちゃのせかいへ行きたいです。
 どうしてかというと、お人形さんの大きさになってドールハウスに住んだら、楽しそうだからです。それから、レゴで車を組み立てて、自分でうん転をすることもできるからです。今の自分の大きさで遊ぶより、おもちゃの大きさで遊ぶ方が、もっとおもしろいだろうなと思いました。
 
【評】 おもちゃの大きさになって遊ぶ世界は、きっと不思議な世界でしょうね。思ったことがたくさん書けていて、よくまとまっています。

《詩》 「雨」 フィンチリー 小6
ポッチャン、ポッチャン
傘がなくてどうしよう

ポッチャン、ポッチャン
雲の上で神さまが泣いている

ポッチャン、ポッチャン
神さまのなみだは止まらない

ポッチャン、ポッチャン
私はもう何分も待っている
地球がきれいなプールに変わるのを

ポッチャン、ポッチャン
水の中、人間が魚のように泳ぐ
 
【評】 雨を「神様の涙」と表現したところがおもしろいと思いました。雲の上の神様から見ると、雨の中を動く人間は魚のように見えるのですね。

《詩》 「羊」 クロイドン 小3
なぜ、毛がたくさんあるのだろう
さむがりなのかな

なぜ、「メェー」となくのだろう
もっと食べたいからかな

なぜあんなにのんびりなのかな
きっと幸せなんだろうな
 
【評】 幸せそうな、ゆったりした羊の様子が目に浮かんでくるようです。

《日記》 「七月十五日」フィンチリー 小1
 きょうから、みっかかん、にしきしょうがっこうでべんきょうをします。
 ぼくのたんにんは、なかしませんせいです。
 こくごは、「おむすびころりん」をしました。さんすうとすいえいもしました。
 きゅうしょくは、とりにくやスープ、ごはん、ぎゅうにゅうなどでした。ぼくはぎゅうにゅうがすきでした。
 ともだちがたくさんできて、いっぱいあそびました。
 
【評】 日本の学校で何をしたか、よく分かるように書けました。たくさんのことを体験できてよかったですね。

《小論文》 「捕鯨の正当性〈反対の立場〉」 高等部 3年
 6月の国際捕鯨委員会総会では、国々の大幅な意見相違の結果、やはりまとまった結論は出なかった。今回のIWC総会でも頻繁に取り上げられたものとして、日本の南極海での調査捕鯨がある。それは日本の国内・国際政治に悪影響を与えるため、廃止を急ぐべきである。
 日本の南極海調査捕鯨で獲れる鯨肉が実際は食用であることは国際的に知られており、これは国際捕鯨モラトリアムに違反することとして特に欧州・豪から強烈な批判を集めている。これは日本の国際関係を悪化させ、新たな国際問題に発展しているが、国際貿易に頼っている日本にとって、大変好ましくない事実だ。また、日本の国際的影響力の低下にもつながり、日本の主張が世界に届かなくなってしまうという状況を招きかねない。
 南極海調査捕鯨は内政上の問題にもつながる。政府からの多額な投資で支えられているこの取り組みは国税から支出される。国の借金が莫大な今、こうした税金の使い方は、効率が悪く、税金の有効利用のプライオリティーとしては低い。国内で調査用鯨肉が食用に販売されていること自体も国際法違反であり、自国の都合に合わせた法律無視と言える。このように、国内外問わず政治的問題を数多く生み出す調査捕鯨は、早急に廃止すべきである。
 中には、調査捕鯨をやめることで漁師らが専門的な仕事を失い、新たな就職も困難である、という反論もあろう。しかし、日本国内の鯨肉の需要は年々下がり、需要のピークの80年代と比べ、今は4分の1以下の数値に落ちている。同時に倉庫保存状態の鯨肉の量も大幅に増加しているという。こういった状況下では、調査捕鯨をやめなくとも、専門漁師らの段階的な失業は避けられないことである。よって調査捕鯨の廃止は、この必然的なプロセスを加速させるに過ぎず、実質悪影響を及ぼさない。
 以上のことより、日本はその国際的姿勢を守る目的で、また、国内政治的安定を保つために、南極海調査捕鯨を即座にやめるべきである。
 
【評】 昨今、議論が再燃している捕鯨の正当性について小論文形式で意見を表明しました。問題の根深さに気づかせてくれます。次回は賛成の立場の意見を紹介します。


BACK