こんぺいとう   
第30回海外子女文芸作品コンクール入賞作品 日販IPS賞受賞
《作文》「やくそく」 クロイドン 小1 作田 瞳

 おじいちゃんが、しんでしまった。
 がんだった。
 3がつ5にちだった。
 なつにあったときより、すごくやせていて、ずっとねむっていた。
 パパとおねえちゃんのメグといったときはねていて、そのひにしんでしまった。
 ママはいちにちまえにいって、わたしとメグのてがみをおじいちゃんによんでくれたといった。
 てがみには、
「もうすぐほしゅうこうで、いちねんせいになるよ。大すきだよ。おいしゃさんになるやくそくまもってべんきょうしてるよ。」
とかいた。
 わたしのゆめはドクターになることだ。
 あかちゃんのころ、はいえんになってみてくれたおんなのせんせいが、かっこよかったからだ。おじいちゃんはわらって、
「かんじゃさんいちごうになるで。」
といってはげましてくれた。
 てがみを、ママがよんだとき、おじいちゃんはすこしわらってうなずいてくれたといった。
 おじいちゃん、おいしゃさんになったら、なおしてあげるとやくそくしたのに。さいしょのかんじゃさんになるといったのに。
 もっともっとおじいちゃんとあいたかった。
 いっしょにあそびたかった。
 イギリスはとおいから、あんまりあえなかった。
 ママが、
「めをつむったままだからはやくきて。」
といっても、すぐしたくしてもいちにちくらいかかった。
 かなしかった。
 たくさんないた。
 もういっぺんおじいちゃんのわらったかおをみたい。すごくないた。
 おそうしきのとき、メグはねつをだしてびょういんににゅういんした。
 わたしはすごくかなしかったけど、がんばってみんなみた。
 ママといっしょにおじいちゃんのそばにずっといた。
 ほねもしっかりひろった。
 ちゃんとみんなみていた。
 おそうしきのあとのごはんのとき、
「いーちゃん、まぐろたべ。」
おじいちゃんみたいに、だれもいってくれなかった。
 さびしかった。
 わたしはおじいちゃんとのやくそくを、まもる。
 ちゃんとおいしゃさんになる。それでにくい、おにのガンをやっつける。
 ガンをなおすくすりをつくって、せかいのひとをたすけたいとおもう。
 かなしいきもちは、もういやだ。
 イギリスでおいしゃさんになりたい。
 おじいちゃんのことわすれない。やくそくしたから。だからいつもだいじょうぶだ。
 「いーちゃん、がんばりや。」
おじいちゃんのこえに、わたしはこたえる。
「がんばるで。やくそくやからな。」
とおくのがいこくにいても、もうへいきだ。
 おそうしきのあと、イギリスにかえって、がっこうにいったら、ともだちやせんせいはみんなとてもやさしかった。
 うれしかった。
 これからもがんばろうとおもった。

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